今月のキーワード:その2「人生100年時代」「定年70歳時代」 | コラム|変化はコントロールできない。できるのはその先頭に立つことだ(ドラッカー)

コラム

2018.12.01 コラム

今月のキーワード:その2「人生100年時代」「定年70歳時代」

数年前から「時には立ち止まって考えよう、自分のこと、未来のこと」をキャッチフレーズに「ピットイン・プログラム」をメインコンセプトに据えてサービス展開しているが、予め自分や家族の未来を考える機会や場所を確保し、事前に学習や備えをしておくことの重要性が高まっている。EAPがどう貢献できるか社内で議論を重ね、現在想定しているのは以下の4つである。

 

(1)50歳セカンドキャリア研修
以前は60歳少し手前で行われることが多かったが、50歳が最適なタイミングになってきている。今後の15年間あるいは20年間、さらに定年後の人生について1泊2日で「キャリア」「健康」「マネー」を軸に振返りとプラン作成を行うプログラムである。

 

(2)介護保険入門セミナー
両親或いは家族が初めて介護が必要な状況になった際、どの機関にどう相談すれば良いか分からず、必要する情報にたどり着くまで数か月を要した、という話をよく聞く。予め知識があればロスをなくし、家族間の協力体制も確認しておくことができる。

 

(3)治療と仕事の両立支援
特に60歳~70歳の労働者において、入院や手術を経て治療をしながら勤務を継続する方が増えることが予想されている。会社としては就業規則や規定を整備し、予め備えておく必要がある。職場はどの程度の配慮が必要か、また場合によっては勤務継続させて良いか等の判断が求められるケースが増えてくることから、顧問医(産業医)による助言サービスを検討していきたい。

 

(4)シニア人材の活用術
年齢を重ねることで人はどのように変化するか、心理・教育・経済・労働・医学などの分野から研究する「老年学(ジェロントロジー)」が注目されている。シニア人材のマネジメントで成功する会社は未だ少ないが、どの会社も課題となっており、解決策の提案が求められている。